バックログ(Backlog)とは?正しい作り方・管理方法・ツール選びまでわかりやすく解説!

最終更新日: 2025.02.28

 

 

  • 「バックログ(Backlog)」という言葉を耳にしたことはあるものの、実際の活用法がわからない
  • タスク管理を始めたいが、どこから着手すべきか悩んでいる
  • チームの業務を整理して、明確な優先順位をつけたい

 

 

そんな方に向けて、本記事ではバックログの基本をわかりやすく解説し、実務での具体的な活用方法をご紹介します。

 

この記事を通じて、バックログの基本概念やタスク管理のポイントを理解し、実際にバックログを作成・運用する方法を習得できます。

また、効率的なバックログ運用のコツや適したツールの選び方についても詳しく解説します。記事を読み終える頃には、バックログを実務に取り入れるためのステップが明確になっているはずです。

 

 

 

■バックログとは?

 

 

バックログ(Backlog)とは、プロジェクトや業務における「やるべきことのリスト」です。未処理のタスクや案件を整理し、優先順位をつけて管理するために用いられます。ソフトウェア開発分野では広く普及していますが、営業、マーケティング、バックオフィス業務など、多様な職種でも有効に活用できます。

 

 

「バックログ」という言葉の意味


「バックログ(Backlog)」という言葉は、もともと 「受注残」や「未処理タスクの一覧」 を意味します。業界や用途によって使われ方は異なりますが、「今後取り組むべきタスクを整理するリスト」という基本概念は共通しています。

 

 

 

開発・非開発での使い方の違い


バックログは、ソフトウェア開発のプロジェクト管理でよく活用されますが、他の業務領域にも応用可能です。

 

バックログの業務領域図

 

このように、業界や職種を問わず、タスクを整理して優先順位をつけるためのツールとして広く活用できます。

 

 

 

バックログが必要な理由


バックログを活用することで、業務の流れがスムーズになり、チームの生産性向上にもつながります。特に以下の理由からバックログは重要視されています。

 

 

① 仕事の「やるべきこと」を明確にし、チーム全体で共有するため

業務が増えると、「何をやらなければならないのか?」が曖昧になりがちです。バックログを使ってタスクをリスト化し、チーム内で共有することで、情報の属人化を防ぎ、各メンバーの担当範囲が明確になります。

 

 

② 優先順位をつけ、効率的にタスクを進めるため

タスク数が多くなると、どこから手をつければよいのか迷うことがあります。バックログを活用すれば、タスクごとに優先順位を設定できるため、 「今、何に取り組むべきか」 が明確になります。その結果、業務効率が向上し、プロジェクトがスムーズに進行します。 

 

 

 

■バックログの種類と違い

 

 

バックログにはいくつかの種類があり、用途に応じた使い分けが重要です。特に、ソフトウェア開発においてよく使われる 「プロダクトバックログ」 と 「スプリントバックログ」 の違いや、一般的な ToDoリストとの違い を理解することで、バックログの活用がスムーズになります。また、開発以外の分野での活用例についても見ていきましょう。

 

 

 

プロダクトバックログ vs スプリントバックログ


バックログは、大きく分けて 「プロダクトバックログ」 と 「スプリントバックログ」 の2種類に分類されます。

 

プロダクトバックログとスプリントバックログの違い

 

プロダクトバックログは、プロジェクト全体のタスクを一覧化したものです。たとえば、新しいWebサービスを開発する場合 には、次のような項目が含まれます。

 

  • ユーザー登録機能の実装
  • 決済システムの導入
  • デザインの改善
  • バグ修正
  • パフォーマンス最適化

 

このように、「やるべきこと」をすべて洗い出し、優先順位をつける ことで、開発の方向性を明確にできます。

 

一方、スプリントバックログは、プロダクトバックログから 「今すぐ取り組むタスク」 を抜き出したものです。例えば、「今週のスプリントで対応するタスク」として、次のようなリストを作成します。

 

  • ユーザー登録機能のAPI開発
  • フロントエンドのデザイン修正
  • バグ修正(特定のエラー対応)

 

こうすることで、短期間で確実にタスクを進められ、開発の進捗が把握しやすくなります。

 

 

バックログとToDoリストの違い


「バックログ」と「ToDoリスト」は、どちらもタスクを管理するものですが、目的や使い方 に明確な違いがあります。

 

バックログとToDoリストの違い

 

 

 

「バックログはタスク管理の進化版」という考え方


ToDoリストは、個人の作業リストとしては便利ですが、チーム全体の業務を管理するには十分ではありません。バックログは、「チームで共有できるToDoリストの進化版」 と捉えるとわかりやすいでしょう。

 

  • 個人のタスク整理: ToDoリストを活用
  • チームの業務整理: バックログを活用

 

たとえば、「明日の営業資料を作る」「会議の準備をする」といった 個人のタスク はToDoリストで管理し、「今月のマーケティング施策」「新規プロジェクトの計画」といった チーム単位のタスク はバックログで管理すると効果的です。

 

 

 

■バックログの作り方と管理のコツ

 

 

バックログを適切に作成・管理することで、業務の進行がスムーズになり、タスクの優先順位が明確になります。ここでは、バックログの基本構造・作成手順・管理のコツ を解説し、シェアガントを活用したバックログの運用方法 についても紹介します。

 

 

バックログの基本構造


バックログを作成する際は、タスクを単なるリストにするのではなく、必要な情報を整理して管理 することが重要です。以下の要素を含めることで、チームでの共有がスムーズになり、タスクの抜け漏れも防げます。

 

 

バックログの基本構造

 

これらの情報を整理することで、タスクの可視化と管理がしやすくなり、チーム全体で進捗を把握しやすくなります。

 

 

 

バックログの作成手順


プロジェクト管理ツールを使えば、バックログをガントチャートやカンバン形式 で管理できるため、タスクの整理や優先順位付けがスムーズに行えます。今回は「シェアガント」を例に紹介します。

 

1.バックログ用のプロジェクトを作成

まず、シェアガントで 「バックログ管理用のプロジェクト」 を作成します。
このプロジェクト内で、タスクをリストアップし、管理を行います。

 

①「プロジェクトを作成」ボタンをクリックします。

②必須項目の「プロジェクト名」を入力し、「プロジェクトの作成」をクリックします。

 

プロジェクトを作成する画面

 

 

2.タスクを追加

プロジェクト内に、「未処理のタスク」 を順次追加していきます。
追加する際には、前述の タスク名・説明・担当者・期限・優先順位 を入力すると管理しやすくなります。

 

タスクの追加

 

 

3.カンバンでタスクの状態を整理

シェアガントの カンバン機能 を活用すると、タスクの進捗状況が一目で確認できるようになります。
例えば、以下のように タスクのステータスごとに分類 して整理できます。

    • 未着手→ これから対応するタスク
    • 進行中→ 現在進めているタスク
    • 作業済み→作業が完了したタスク
    • 完了→ 確認が完了したタスク

タスクの状態を ドラッグ&ドロップ で移動できるため、進捗をリアルタイムで管理できます。

 

カンバン機能の画面

 

 

4.ガントチャートでスケジュール管理

バックログのタスクを ガントチャート に表示することで、タスクのスケジュールや依存関係を視覚的に把握できます。

例えば、

    • 重要なタスクの締切を明確にする
    • タスクの順番を整理し、優先度の高いものから実行する
    • チーム内でリソースを調整し、タスクの負担を均等にする

こうした管理が可能になります。

 

ガントチャートの画面

 

 

シェアガントには、このように自分でプロジェクトを作成する「プロジェクト作成」機能の他にも、AIが自動でプロジェクトを作成する「AIガントチャート機能」があります。

 

AIガントチャート機能の場合は、プロジェクト名やキーワードを入力するだけで、必要なタスクとスケジュールを自動で作成できます。1つ1つタスクを入力する手間が不要になり、計画作成の時間を大幅に短縮できる機能です。

 

 

 

■バックログ管理を効率化するツール

 

 

バックログを運用する際、適切なツールを使うことで タスクの可視化・進捗管理・チーム連携 がスムーズになります。ここでは、バックログ管理に役立つツールの特徴と選び方 について解説し、おすすめツールをご紹介します。

 

 

各ツールの特徴と選び方


バックログ管理に適したツールを選ぶ際は、自分の業務フローに合った機能があるか を確認することが重要です。以下のポイントを基準に、最適なツールを選びましょう。

 

バックログツールの選定基準

 

これらのポイントを考慮した上で、実務で活躍するバックログ管理ツール をご紹介します。

 

 

1. シェアガント


シェアガントの公式HP

 

特徴:

  • ガントチャートとカンバンボードを組み合わせて管理できる
  • AIガントチャート機能で簡単にプロジェクト作成・バックログ管理
  • チームでのファイル共有やコミュニケーションが簡単にできる

 

おすすめの活用シーン:

  1. プロジェクトの進行管理をしながらバックログを整理したい
  2. チームメンバーとリアルタイムでタスクを共有したい
  3. 優先順位をつけながらバックログを管理したい

 

シェアガントでは、カンバン機能を活用してバックログを管理 しながら、ガントチャートでプロジェクト全体のスケジュールを把握 できます。
タスクごとに担当者や期限を設定し、リアルタイムで進捗を確認できるため、チーム単位でのバックログ運用に最適 です。

 

詳細はこちら:https://sharegantt.com/

 

 

2. Backlog


 

特徴:

  • 開発チーム向けに特化したプロジェクト管理ツール
  • 課題(タスク)の管理がしやすく、ガントチャート機能も搭載
  • Wiki機能を活用し、ナレッジ共有が可能

 

おすすめの活用シーン:

  1. 開発プロジェクトのバックログを管理したい
  2. バグ管理や仕様変更の履歴を残したい
  3. ドキュメント管理や情報共有も一緒に行いたい

 

Backlogは、ソフトウェア開発向けに最適なツール です。
タスク管理だけでなく、Wiki機能やGitとの連携 も可能なので、開発チームがバックログを管理するのに適しています。

 

詳細はこちら:https://backlog.com/ja/

 

 

3. Trello


 

特徴:

  • シンプルなカンバン方式でタスク管理ができる
  • ドラッグ&ドロップでタスクの移動が可能
  • 無料プランでも基本機能が使える

 

おすすめの活用シーン:

  1. 個人や小規模チームでシンプルにバックログを管理したい
  2. ドラッグ&ドロップで直感的にタスクを整理したい
  3. カンバン方式で進捗を管理したい

 

Trelloは、シンプルなインターフェースで誰でも直感的に操作できます。
バックログを 「未着手」「進行中」「完了」 のようにカンバン方式で整理できるため、明確にタスクの進捗を管理したい人におすすめ です。

 

詳細はこちら:https://trello.com/ja

 

 

4. Notion


 

特徴:

  • データベース機能を活用し、自由にカスタマイズできる
  • タスク管理だけでなく、ドキュメント管理もできる
  • チーム内の情報共有がスムーズにできる

 

おすすめの活用シーン:

  1. タスク管理と情報整理を一元化したい
  2. ナレッジ管理とバックログを統合したい
  3. 自由にカスタマイズできるツールを使いたい

 

Notionは、タスク管理ツールというよりは 「情報管理プラットフォーム」 としての側面が強いですが、データベース機能を活用することで、バックログを自由にカスタマイズして管理できます。特に、タスク管理とドキュメント管理を一元化したい場合におすすめ です。

 

詳細はこちら:https://www.notion.com/ja

 

 

 

■さいごに

 

 

バックログは、「やるべきことを整理し、優先順位をつける」 ための重要なツールです。ソフトウェア開発だけでなく、マーケティング・営業・バックオフィス業務など、幅広い業務で活用できます。

 

プロジェクト管理ツールを活用することで、カンバンやガントチャートを使って視覚的にバックログを管理でき、チームの生産性向上にもつながります。業務のタスク管理をもっとスムーズにしたい!と考えている方は、ぜひバックログの作成・運用を実践してみてください。

 

 

 

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