業務の見える化とは?【2025年】エクセルテンプレ&無料ツールで始める方法を解説

最終更新日: 2025.05.31

 

 

「業務の見える化」最近よく耳にする言葉ですが、実際にどこから手をつけていいのか分からない…そんな方も多いのではないでしょうか?

 

業務の見える化とは、日々の仕事やタスク、業務フローを「見てわかる」状態に整理することです。

特に中小企業では、少ない人数で多くの業務をこなしているため、「誰が何をやっているのか分からない」「仕事が属人化してしまっている」といった悩みを抱える場面も少なくありません。

 

こうした状況を放置すると、効率が悪くなるだけでなく、業務の引き継ぎがうまくいかない、ミスが多発する、スタッフ間の連携が取れないなど、さまざまな問題につながってしまいます。

 

そこで本記事では、

  • 業務の見える化の基本的な意味やメリット
  • 具体的な進め方
  • テンプレートやツールの活用法

まで、誰にでも分かりやすく解説します。

記事の後半では、エクセルでの見える化テンプレートや、プロジェクト管理ツールを使った効率が良い方法もご紹介しますので、


「まずは無料で試してみたい」「チームで共有しやすい仕組みが欲しい」と考えている方にもきっと参考になるはずです。

 

 

 

目次

■業務の見える化とは?意味と目的をわかりやすく解説

 

 

業務の見える化とは?


「業務の見える化」とは、業務内容・業務フロー・担当者・スケジュール・タスクの状況などを、誰が見てもすぐに把握できるよう“見える形”で整理・共有することを指します。

 

たとえば、「〇〇さんが今どんな作業をしているのか」「どのタスクが遅れているのか」「今月やるべきことは何か」などが、口頭で確認せずともシートやツール上で明確に分かる状態それが「見える化」です。

この考え方は、製造業などで使われていた“可視化”や“5S”の流れからビジネス全体に広まり、近年では中小企業の業務改善・DXの第一歩として注目されています。

 

シェアガントのガントチャート機能の画面

プロジェクト管理ツール「シェアガント」

 

 

業務改善やDXとの関係


業務の見える化は、単なる整理整頓ではありません。
見える化を通じて「課題を発見し、改善につなげる」ことが本来の目的です。

 

つまり、見える化は以下のようなプロセスにつながっていきます:

    1. 見える化する(状況を把握)
    2. 課題を発見する(ムリ・ムダ・ムラの把握)
    3. 改善アクションを取る(マニュアルにする・分担見直しなど)
    4. 改善状況も“見える”ようにする(継続できるように)

 

この流れこそが「業務改善」であり、さらにツール導入や業務フローのデジタル化へつなげることでDX(デジタルトランスフォーメーション)の入り口ともなります。

 

 

どんな企業・業務に効果があるか


「業務の見える化」は、どんな業種や規模の企業にも役立ちますが、特に中小企業・ベンチャー企業・属人的な仕事が多いチームには効果が大きいです。

 

こんな課題がある企業には特におすすめ:

  • 担当者が“自分だけ”のやり方で仕事をしている
  • 仕事の流れが複雑で、誰も全体を把握していない
  • タスクが人にひもづいていて、進捗が見えない
  • チーム内で認識のズレや確認漏れが多い

 

「なんとなく不便だけど仕方ない」と思っている部分こそ、“見える化”によって劇的に改善できる可能性があるポイントです。

 

 

 

■業務の見える化によって得られる4つのメリット

 

 

1. 業務全体の把握ができる


業務の見える化を行うことで、「誰が・いつ・何をしているか」が一目で分かるようになります


これにより、チームや部署全体の動きが見渡せるようになり、「全体最適」を考えた判断や調整がしやすくなります。

特に中小企業では、ひとりの社員が複数の業務を掛け持ちしているケースも多いため、見える化によって「やるべきこと」と「やれていないこと」が明確になります。

 

 

2. 業務フロー・担当をより最適にできる


業務内容やフローが見えるようになると、「本当にこの手順でいいのか?」「もっと効率の良いやり方はないか?」といった改善の視点が自然と生まれます

 

また、業務が属人化している場合にも、「この業務は誰でもできるようにしよう」「この人に負担が偏っているから分担を見直そう」といった担当調整・人員配置の最適化にもつながります。

 

 

3. コミュニケーションがスムーズになる


「見える化」によって情報が可視化・共有されていれば、
「いまどこまで進んでいるの?」「何がボトルネックになっているの?」という確認作業の手間が減り、すれ違いや思い違いも起こりにくくなります

 

会議やチャットでの報告もスムーズになり、チーム内のコミュニケーションコストが大幅に下がるのも大きなメリットです。

 

 

4. 経営・判断がしやすくなる


業務の進捗や負荷状況が見えるようになると、マネジメント層にとっても判断材料が増え、「どこにリソースを投下すべきか」「次に手を打つべき領域はどこか」といった意思決定がしやすくなります。

 

また、数値や状態が見える形で残っていれば、過去のデータをもとにした数量で表した評価や改善の効果検証も可能になり、会社としての成長スピードにも影響してきます。

 

 

 

■中小企業がつまずきやすい業務の見える化の落とし穴

 

 

目的や基準が曖昧なまま進めてしまう


「とにかく見えるようにしよう」と始めてみたものの、何をどこまで、誰に向けて見せたいのか”が定まっていないまま進めてしまうと、
見える化はただの「情報の羅列」になってしまいます。

 

見える化は手段であって目的ではないため、

  • なぜ見える化が必要なのか?
  • 見せることで何を解決したいのか?
  • 誰が、どの場面で使うものなのか?

 

といった目的・使い方のゴール設計が重要です。

 

 

エクセルだけで見える化を完結しようとする


手軽に始められる方法としてエクセルを使うケースは多いですが、
「とりあえず表を作っただけ」で終わってしまうことが少なくありません。

 

特に以下のような課題が出やすいです:

  • フォーマットが複雑で、誰も更新しなくなる
  • 情報が古くなり、信頼されなくなる
  • 共有・複数人編集がやりづらく、属人化が進む

 

エクセルはあくまで“スタート地点”。継続して運用できる仕組みがなければ、結局使われなくなってしまうのです。

 

 

情報が共有されず“形だけ”で終わる


せっかく作った見える化シートも、チームに共有されず・活用されずに放置されているケースは意外と多いです。

 

特に中小企業では、

  • 全員がバタバタしていて「見る時間がない」
  • フォーマットがわかりにくく「使いにくい」
  • チームで使う文化がそもそもない

 

という背景もあり、“作っただけで満足して終わってしまう”パターンに陥りがちです。

 

見える化は「見えるようにすること」ではなく、“みんなで見ること”が大切です

だからこそ、更新のしやすさ・共有のしやすさ・誰でも使える分かりやすさが成功のカギになります。

 

 

 

■業務の見える化の方法と進め方【ステップ解説】

 

 

Step1.業務の棚卸しと現状把握を行う


まず最初に行うべきは、「今どんな業務が、誰によって、どのように進められているのか?」を明らかにすることです。

 

たとえば、以下のような点を洗い出します:

  • 日々の定常業務・突発業務の一覧
  • 各業務の担当者とフロー
  • 各タスクにかかっている時間や頻度

 

ここで重要なのは、細かいことも遠慮せずに出すことです
「これは小さい仕事だから…」と省くと、後の見える化が歪んでしまいます。

 

 

Step2.担当者・業務フロー・スケジュールを整理する


業務の棚卸しができたら、それらを時系列・流れ・担当単位で整理していきます。

  • 業務の流れをフローチャートや一覧にする
  • 担当者ごとに色分けや分類をする
  • 週次・月次などのタイムラインでタスクを並べる

 

この工程でのポイントは、情報を“誰が見ても分かる形”にすることです
後で紹介するエクセルテンプレートやツールを使うことで、見た目で整理しやすくなります。

 

 

Step3.エクセルやテンプレートで形式化する

 

整理した情報を、フォーマットとして“形”にすることで、初めて「見える化」になります

  • エクセルで業務一覧やガントチャートを作成
  • チェックリストやステータス管理欄を設ける
  • 定期的に更新できるように日付や担当を入れておく

 

この章のあとで実際のテンプレート例や無料ダウンロードリンクも紹介します。

 

ただし、エクセルは万能ではありません。

複数人での同時編集や、進捗のリアルタイム把握には限界があるため、ツールとの併用もおすすめです。

 

 

Step4.定期的に見直し・共有して運用につなげる

 

「作って終わり」にしないためには、見える化した内容を“チームで共有し続ける”ことが重要です。

  • 毎週の定例会で確認する
  • 担当者が更新しているかチェックする
  • 改善した点・ボトルネックを振り返る

 

このように運用を習慣化できると、業務の見える化は「業務効率のための武器」から「改善の文化」へと育っていきます。

 

特にシェアガントのようなツールを使えば、更新・共有・進捗管理が自動でできるため、手間なく継続が可能です。

 

 

 

■業務の見える化に役立つテンプレートとおすすめツール

 

 

エクセルの見える化テンプレート【すぐ使えるフォーマット付き】


業務の見える化を始めるにあたって、最も手軽にスタートできるのがエクセルを使ったテンプレートです。

 

表形式で業務を一覧にしたり、スケジュールをガントチャート風に整理したりと、工夫次第でさまざまな“見える化”が可能です。

たとえば:

 

はじめはこれだけでも十分効果を実感できますし、「まずやってみたい」という企業にはぴったりです。

 

👉 エクセルのテンプレートはこちらからアクセスできます。

 

ただし、エクセルには限界があることも忘れてはいけません。
特に以下のような課題が出てきたら、次のステップとして「ツールの導入」も検討しましょう。

 

 

無料・有料ツールの違いと選び方【エクセルとの比較表】


「エクセルだけでは管理しきれなくなってきた…」と感じたら、

プロジェクト管理ツールの導入がおすすめです高機能なツールが増えており、少ない手間で継続した見える化が可能です。

 

 

 

プロジェクト管理もできる見える化ツール「シェアガント」がおすすめ


その中でもおすすめなのが、プロジェクト管理ツール「シェアガント」です。

シェアガントは、ガントチャートやタスク管理、スケジュール共有など、見える化に必要な要素が揃っており、誰でも直感的に使えるのが特長です。

  • ガントチャートをドラッグ&ドロップで作成・共有
  • AIガントチャート機能ですぐに計画作成
  • 担当者ごとのタスク進捗がリアルタイムで見える
  • カレンダー・チャットなど、業務の“すき間”もカバー
  • 中小企業・非IT層でも導入しやすい設計

 

シェアガントの公式HP

 

特に中小企業では、「ツールは難しそう」「使いこなせるか不安」という声も多いですが、

シェアガントなら、“使い始めたその日から業務の見える化が実現できる” という声もあります。

 

「まずはトライアルから使ってみたい」

 「テンプレとツールを組み合わせて使いたい」

そんな企業にぴったりな選択肢です。

 

 

 

■業務の見える化を成功させるための3つのコツ

 

 

1. 誰でも見られて使える形にする


見える化を成功させるために最も重要なのは、「誰が見てもすぐに理解できる状態」であることです。

  • 専門用語を避けて、誰でも読める言葉で書く
  • 見た目で分かるように色分けやアイコンを使う
  • 一覧・フロー・チェック形式など、情報を“構造化”する

 

せっかく整理した情報も、「読むのに時間がかかる」「結局口頭で補足しないと伝わらない」では意味がありません。

「自分以外の誰かがすぐに行動できるか?」を基準に設計することがポイントです。

 

 

2. 属人化しない情報設計を意識する


見える化の本質は、「誰かがいなくても仕事が回る状態」を作ることです。
つまり、“属人化しない=誰でも業務を引き継げる”ように情報を設計する必要があります。

たとえば:

  • 「〇〇さんしか知らないExcelファイル」が存在しない状態
  • 手順や判断基準をテンプレートやツール上に明示する
  • 更新ルールや管理責任者を明確にする

 

こうした設計をすることで、急な人事異動や業務引き継ぎもスムーズになり、会社全体の柔軟性も高まります。

 

 

3. 運用・改善までを見据える


見える化は「作って終わり」ではなく、「使い続けて育てる」ものです。
だからこそ、導入時から運用ルールや改善の仕組みをセットで考えておくことが重要です。

  • 毎週 or 毎月の見直しタイミングを決めておく
  • 「この欄は必ず更新する」など、使い方ルールを明確にする
  • 改善点が見つかればすぐ反映し、形骸化させない

 

また、運用がラクになるツールや仕組みを取り入れることで、負担を減らしながら継続しやすくなります。

 

プロジェクト管理ツールを活用すれば、更新や共有が自然と習慣にされ、業務改善の“文化”が根付きやすくなるのも大きなメリットです。

 

 

 

まとめ|業務の見える化は「仕組み×運用」がカギ

 

 

業務の見える化とは、業務内容や進捗状況、担当者などを「誰が見てもすぐにわかる状態」に整理・共有することです

単に表やフローを作るだけではなく、“課題を発見し、改善につなげる”ことが本来の目的です。

本記事では、業務の見える化の意味やメリット、進め方や注意点、エクセルテンプレートやおすすめツールまで、幅広くご紹介してきました。

ポイントの振り返り:

  • まずは現状把握と業務の棚卸しから
  • 見える化は「全員が使える形」にすることが重要
  • 属人化や組織の衰えを防ぐために“運用ルール”もセットで考える
  • エクセルで始めるのもOK!でもツール導入でラクに続けやすくなる

 

●まずはテンプレート or シェアガントから気軽に始めよう

「いきなりツールを導入するのはハードルが高い…」という方も、
まずはエクセルで見える化を始めてみるだけでも大きな一歩です。

 

もし、「もっとラクに共有したい」「複数人で使いたい」「プロジェクト管理も一緒にやりたい」と感じたら、

シェアガントのようなツールを活用することで、見える化の定着と業務改善がぐっと加速します。

 

全てのプランで2週間の無料トライアルもあるので、「自社に合うかどうか」を確かめながら導入できるのも安心ポイントです。

 

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