ロードマップとは何か？ビジネス活用から作成手順まで初心者にもわかる解説書【無料ツール紹介あり】

最終更新日: 2025.07.15

「ロードマップ」という言葉、ビジネスの現場でよく耳にするけれど、正しく理解できているか自信がない…そんな方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ビジネスで使われる「ロードマップ」の意味から、マイルストーンやガントチャートとの違い、実際の作り方まで、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。

さらに、すぐに使える無料テンプレートや、実務で便利なツールも紹介。中小企業でもすぐに活用できる実践的な内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。

■ ロードマップとは何か？

ビジネスにおける「ロードマップ」の意味とは

「ロードマップ」とは、直訳すると「道の地図」。ビジネスの世界では、「目的地（ゴール）に向かって、どのような道筋で進めばよいかを示す計画表」を指します。

特にプロジェクト管理や製品開発などで、「いつまでに」「何を」「どの順序で」行うかを時系列でまとめることで、関係者の認識をそろえ、スムーズな進行を支援する役割を果たします。

たとえば新製品の開発であれば、「企画」「試作」「テスト」「発売」という流れを、期間ごとに区切って一覧化するようなイメージです。これによって、誰が見てもプロジェクトの全体像や進行状況が一目でわかります。

「ロードマップ」と「Road Map」の違いはある？

基本的には同じ意味ですが、日本語で「ロードマップ」という場合は、特にビジネスやプロジェクト管理の文脈で使われることが多くなっています。

一方、「Road Map」と英語表記する場合は、より幅広い用途（政策立案や技術開発など）にも用いられます。

「ロードマップ」の言い換え表現や類語も紹介

「ロードマップ」の言い換えとしてよく使われるのが以下の表現です：

工程表：作業や活動の順番と時期を示す表
道筋：抽象的なプロセスを言い換えた表現
計画書：より広義の文書、詳細設計を含む場合も
進行スケジュール：実際の作業スケジュール寄りの言葉

状況によって言い換えを使い分けると、社内説明や資料作成でも伝わりやすくなります。

■ よく混同されがちな用語との違い

ロードマップとマイルストーンの違い

ロードマップとマイルストーンは、どちらもプロジェクトの進行を示すうえで大切な要素ですが、役割が異なります。

ロードマップ：ゴールまでの全体的な道筋を時系列で示す「地図」
マイルストーン：その道の途中にある「重要な節目」や「到達点」

たとえば、「3か月後に製品をリリースする」というプロジェクトのロードマップには、「企画完了」「試作品完成」「最終レビュー完了」などのマイルストーンが設けられます。

つまり、マイルストーンはロードマップの中に含まれる重要ポイントと覚えるとわかりやすいでしょう。

ロードマップとガントチャートの違い

どちらもプロジェクトの流れを可視化するツールですが、次のような違いがあります。

ロードマップは「戦略の地図」、ガントチャートは「実行の手帳」のような関係です。

プロジェクトの初期にはロードマップ、進行中はガントチャートと使い分けるのがおすすめです。

ロードマップとスケジュール表・計画表の違い

「スケジュール表」や「計画表」も似たような用途で使われますが、それぞれ次のような特徴があります。

スケジュール表：実施する具体的な日時や担当を明記する、実務よりの表
計画表：実施内容を段階的に記した設計図のような文書
ロードマップ：ゴール達成に向けた大まかな流れや方向性を示す図

つまり、ロードマップは「戦略全体を示す設計図」であり、他の2つよりも視座が高いツールと言えます。

■ ロードマップに書くべき要素とは？

ロードマップはただのスケジュール表ではありません。目的やゴールを達成するために、どのような情報を盛り込むべきかを押さえることで、より効果的なものになります。以下の要素が特に重要です。

目的・ゴールとその期限

まずは「このロードマップは何のために存在するのか？」を明確にすることが大切です。

たとえば「製品リリース」「業務の効率化」「展示会の準備」など、最終的に目指すゴールと、その達成期限をはっきりさせましょう。

マイルストーン（重要な節目）

マイルストーンは、プロジェクトの中で「ここまで来たら次のフェーズ」という重要なチェックポイントです。これを適切に設定することで、進捗確認がしやすくなり、チーム全体の見通しも良くなります。

主要な工程・取り組みと順序

ゴールにたどり着くまでに必要な作業やイベントを、時系列で並べて整理します。

ここで細かいタスクまで書きすぎないのがポイント。全体の流れが見えるレベルでの「工程」を書き出しましょう。

担当者や関係者との共有視点

誰がどの工程に関わるのか、チーム全体が把握できるように共有前提で作ることが大切です。

ロードマップは一人で使うものではなく、関係者との認識合わせのためのツールです。

■ 初心者でもできる！ロードマップの作り方ステップ

ロードマップは難しそうに見えるかもしれませんが、ポイントを押さえれば誰でも作れます。ここでは、初心者でも取り組みやすい6つのステップでご紹介します。

Step 1：目的とゴールを明確にする

まずは「なぜこのプロジェクトを行うのか？」をはっきりさせましょう。

目的が曖昧だと、関係者の方向性がバラバラになります。ゴール（最終的に何を達成したいか）も一緒に定めます。

Step 2：現在地（現状）を把握する

目的地が決まったら、次は出発点の確認です。

現状の課題、リソース（人・時間・予算）などを整理することで、どのような手段や流れが必要かが見えてきます。

Step 3：リスクや課題を洗い出す

計画段階で想定されるリスクや障害を洗い出しておくことはとても大切です。

トラブル時の対応を考えておくことで、途中での混乱を最小限にできます。

Step 4：マイルストーンを設定する

大まかな工程を時系列で整理したら、その中に「重要な節目（マイルストーン）」を設けます。

例：試作品完成、テスト完了、承認取得など。チームで共通認識を持ちやすくなります。

Step 5：工程を時系列で整理する

マイルストーンを起点に、その前後で必要な工程を並べていきます。

全体の流れが見えるように、「いつ」「何をするか」を大まかに配置していきます。

Step 6：チームと共有しながら柔軟に運用する

完成したロードマップは、関係者と必ず共有し、必要に応じて柔軟に更新していきましょう。

状況は常に変化します。計画を「使えるもの」として活かすには、運用の柔軟さが重要です。

■ ロードマップ作成に便利なツール＆テンプレート

ロードマップは手書きでも作成できますが、作業効率や共有のしやすさを考えると、ツールやテンプレートの活用がおすすめです。

ここでは、便利なサービスや実務に使えるテンプレートを紹介します。

PowerPointテンプレートが手に入るサイト紹介

「見栄えのよいロードマップ資料を作りたい」「社内提案用にスライド形式でまとめたい」そんなときは、PowerPointで使える無料テンプレートサイトが便利です。

Slidesgo
シンプルで洗練されたテンプレートが多く、商用利用もOK。キーワード検索で「roadmap」と探すと複数出てきます。
Canva
ブラウザ上で編集可能なテンプレートが豊富。デザイン初心者にもおすすめです。

無料＆有料の作成ツール比較

作業を効率化したい場合は、専用ツールの活用もおすすめです。

中小企業におすすめ「シェアガント」の活用法

もしあなたが「プロジェクトの全体像を見せたいけど、ツールの使い方が難しそう…」と感じているなら、中小企業にもやさしい設計の「シェアガント」がおすすめです。

AIガントチャート機能で、プロジェクト名とキーワードを入れるだけで自動でロードマップが完成
キャラクターサポートで、「言いにくい指摘」も優しく伝達。チームの心理的安全性を保ちます
スマホアプリ対応だから、外出中でもすぐ確認・共有が可能

ロードマップを作るだけでなく、「継続して活用し、チームに浸透させる」ためのサポートが充実しているのがシェアガントの魅力です。

■ まとめ｜ロードマップを使いこなして、計画的なプロジェクト運営を

ロードマップは、プロジェクトの「全体像」を一目で把握し、チーム全体の認識をそろえるために欠かせないツールです。

この記事では、

ロードマップの意味や目的
マイルストーンやガントチャートとの違い
初心者でもできる作成手順
実務に役立つテンプレートやツール

について丁寧に解説してきました。

特に中小企業やプロジェクト管理に不慣れな方にとっては、「最初の一歩」がハードルになりがちですが、今は誰でも使いやすいツールがたくさんあります。

中でも「シェアガント」は、直感的に使える設計と心理的安全性への配慮が特徴のプロジェクト管理ツールです。AIガントチャートなどの機能を活用すれば、ロードマップ作成の負担も大きく減らすことができます。

ぜひ、あなたの職場でもロードマップをうまく活用し、計画的で安心感のあるプロジェクト運営を実現してみてください。