進捗状況の伝え方・聞き方マスター|例文で学ぶ失礼にならない表現とは?

最終更新日: 2025.10.17

 

「進捗状況、いかがですか?」

 

このひと言、実はビジネスシーンでは意外と難しいものです。

 

言い方によっては「催促してる?」と思われたり、「上から目線」に受け取られてしまったり…。でも、進捗の確認や報告は、仕事を円滑に進めるために欠かせないやりとりです。

 

本記事では、「進捗状況」という言葉の正しい意味や使い方から、実際の会話やメールでの例文、そして言い換えや注意点までをやさしく解説します。

 

失礼のない、気持ちのいいコミュニケーションができるよう、例文とともにマスターしていきましょう!

 

 

 

■ そもそも「進捗状況」とは?

 

 

意味と基本的な使い方


「進捗(しんちょく)」とは、物事がどのくらい進んでいるか、その“進み具合”を示す言葉です。

 

「進捗状況」とは、今どの段階まで進んでいるのか、どこに課題があるのかなどを含めた“現在の進行状態”を意味します。

 

たとえば、

  • 「今月の業務の進捗状況を教えてください」
  • 「そのプロジェクト、進捗はどんな感じですか?」

 

といった具合に、業務の中でよく使われます。

 

 

「進捗」と「進捗状況」の違いは?


実はこの2つ、意味はほぼ同じですが、使い方に少しだけニュアンスの違いがあります。

 

 

会話では「進捗どう?」などカジュアルに言うなら「進捗」、

報告書やメールでは「進捗状況をお知らせします」など、丁寧に使うなら「進捗状況」が適しています。

 

 

どんな場面で使われるのか?


進捗状況が使われる主な場面は、以下のようなビジネスシーンです。

  • プロジェクトの進行確認(週次ミーティングなど)
  • 上司やクライアントへの報告
  • チーム内での情報共有
  • 外注先や取引先への確認

 

こうした場面では、言い回し一つで印象が大きく変わります。次章からは、実際の会話やメールで使える「進捗確認の言い方」を例文つきで紹介します。

 

 

 

■ 進捗状況を“確認する”ときの言い方・例文集

 

 

相手に進捗を尋ねる場面は多いですが、気をつけたいのは「言い方次第で、催促や圧力と受け取られてしまうこと」。

ここでは、会話やメールで使える“失礼にならない進捗確認フレーズ”を、シーン別にご紹介します。

 

 

会話での確認フレーズ(上司・同僚・取引先)


会話では、表情や声のトーンも伝わるため、少しくだけた表現も使えますが、丁寧さは忘れずにいきましょう。

 

✅ 同僚に聞くとき

  • 「あの件、今どんな感じ?」
  • 「今、どこまで進んでる?」
  • 「もし差し支えなければ、進み具合教えてもらえる?」

 

✅ 上司が部下に聞くとき

  • 「このタスク、今の進捗状況を簡単に教えてくれる?」
  • 「どこかで詰まってるところがあれば、相談してね」

 

✅ 取引先に聞くとき(丁寧さ重視)

  • 「恐れ入りますが、〇〇の進捗について、現状をお伺いできますでしょうか?」
  • 「お手すきの際に、現在のご状況をお知らせいただけますと幸いです」

 

 

メールでの丁寧な確認表現


メールでは文面だけで伝えるため、丁寧さと配慮が重要です。以下はビジネスメールの定番フレーズです。

 

 

✅ 一般的な確認

  • 「進捗状況について、現時点でのご状況をお教えいただけますでしょうか」
  • 「差し支えなければ、進捗のご共有をお願いできますでしょうか」

 

✅ 締切前の確認

  • 「納期が近づいてまいりましたので、現在の進捗についてご確認させていただきたく存じます」

 

✅ 長らく返答がない場合

  • 「先日ご依頼いたしました件について、進捗はいかがでしょうか。ご多忙とは存じますが、ご返信いただけますと幸いです」

 

 

催促したいときの注意点と工夫


どうしても急いで確認したいときでも、相手にプレッシャーを与えない表現を心がけましょう。

 

✅ NG例(強い印象)

  • 「早く報告してください」
  • 「進捗が遅れていますが?」

 

✅ OK例(配慮ある表現)

  • 「ご多用のところ恐縮ですが、〇日までにご状況を教えていただけると大変助かります」
  • 「ご進捗に何かお困りのことがあれば、いつでもご相談ください」

 

💡ツールを使って進捗確認の“気まずさ”を軽減

進捗確認の負担を減らしたいときは、ツールの活用もおすすめです。

 

たとえば、「シェアガント」では、タスクの進み具合がガントチャートやカンバンで一目でわかるので、口頭やメールで都度確認する必要がグッと減ります。

 

さらに、キャラクターがリマインドしてくれる機能もあり、「言いにくいことを代わりに伝えてくれる」心強さがあります。

 

 

 

 

■ 進捗状況を“報告する”ときの言い方・例文集

 

 

進捗報告は「どこまで進んだか」だけでなく、「どこで止まっているか」「何が課題か」なども伝えることが大切です。

ここでは、会話・メールの場面に分けて、実際に使える表現を紹介します。

 

 

口頭での簡潔な報告のしかた


日々のミーティングや立ち話での報告は、端的でわかりやすい言い回しが求められます。

 

✅ シンプルな進捗報告

  • 「現在、全体の7割ほど完了しています」
  • 「資料作成は終わっていて、今は最終確認中です」
  • 「Aの工程が完了し、Bの工程に着手しています」

 

✅ 遅延や課題がある場合

  • 「少し遅れが出ておりまして、原因は〇〇です」
  • 「現在、課題があり止まっていますが、解決の方向性は見えてきています」

 

 

メールでの報告例(定例・納期前後・遅延時など)


メールでは、状況がひと目で伝わるように、構成や語句の選び方にも工夫が必要です。

 

✅ 定例報告メール

以下はそのまま使用できる文章です。

 

件名:【進捗報告】プロジェクト〇〇の現状について

 

お世話になっております。

〇〇プロジェクトの進捗状況について、以下ご報告いたします。

 

・全体進捗率:65%

・現在の工程:〇〇対応中

・課題:現時点では特にございません

 

引き続き、よろしくお願いいたします。

 

 

✅ 納期が近いときの報告

  • 「〇日納期に向けて、現在最終調整段階に入っております」
  • 「現時点ではスケジュール通り進行中です」

 

✅ 遅延がある場合

  • 「〇〇の工程にて遅れが発生しており、〇日程度スケジュールを見直す必要があります」
  • 「原因は〇〇で、現在〇〇の対応を行っています」

 

 

数字やグラフを使った可視化のコツ


進捗状況は「数値化」「見える化」することで、より伝わりやすくなります。

 

 

こうした表を添付したり、ツールのスクリーンショットを活用したりすると、受け手の理解も早まります。

 

💡シェアガントを使えば、報告がもっとラクに!

シェアガントなら、ガントチャートやタスクリストを使って、進捗をリアルタイムで「見える化」できます。

 

シェアガントのガントチャート機能の画面

 

さらに、ダッシュボード機能でプロジェクト全体の進捗をグラフ表示できるので、報告メールに添付するだけで状況が伝わります。

 

 

 

■ 「進捗」の類語・言い換え表現と使い分け

 

 

「進捗」という言葉は便利ですが、繰り返し使うと単調な印象になることも。
状況に応じて、他の言葉に言い換えることで、より自然で伝わりやすい表現になります。

 

 

「進展」「成果」「状況」などとの違い


以下は「進捗」と意味が近い言葉の一覧と、それぞれの使い分けポイントです。

 

 

 

言い換えのメリットと注意点


✅ メリット

  • 文章や会話に“自然なバリエーション”が生まれる
  • 状況のニュアンスを正確に伝えられる
  • 相手に柔らかい印象を与えられる

 

✅ 注意点

  • 曖昧な表現にしない(例:「順調です」だけでは伝わりづらい)
  • 言葉の意味が微妙に違うため、適切な使い分けが必要

 

📝たとえば、こんなふうに言い換えると…

  • 「進捗はいかがですか?」
    →「現在の状況はいかがでしょうか?」
  • 「あまり進捗が見られません」
    →「いまのところ進展が少ない状況です」
  • 「進捗報告をお願いします」
    →「作業のプロセスを共有いただけますか?」

 

言い換えにより、印象がやわらかくなるだけでなく、受け手にとっても理解しやすい表現になります。

 

 

 

■ よくある失礼な言い回しと改善ポイント

 

 

「進捗状況を確認したい」だけなのに、相手にプレッシャーを与えてしまった…。

そんな経験はありませんか?ビジネスではちょっとした言い回しの差が、信頼関係に大きく影響します。

ここでは、つい使いがちな“NG表現”と、それを和らげる“改善フレーズ”をご紹介します。

 

 

「進捗はいかがですか?」の代替表現


定番のフレーズではありますが、場合によっては「詰められている」と感じさせることも。

特に、忙しい相手に送るときや、進みが芳しくない場合には注意が必要です。

 

✅ そのまま使うと圧がある言い回し

  • 「進捗どうなってますか?」
  • 「まだ終わってないんですか?」
  • 「早く教えてください」

 

✅ 印象を和らげる言い換え例

  • 「現在のご様子、もしお聞かせいただけるようでしたら幸いです」
  • 「何かお困りごとがあれば、お手伝いできることがあるかと思い、ご連絡いたしました」
  • 「お忙しい中恐縮ですが、〇日ごろまでに状況を共有いただけるとありがたいです」

 

 

圧を感じさせないフレーズとは?


大切なのは、“確認”ではなく“サポートの意思”を感じてもらうことです。

 

✅ 心がけたい3つのポイント

  1. 「お願い」ベースで聞く
    例:「ご無理のない範囲で、現在の状況をお知らせいただけますと幸いです」
  2. 相手の事情に配慮する言葉を添える
    例:「ご多用のところ恐れ入りますが…」「お忙しいとは存じますが…」
  3. 具体的な期限をやんわり提示する
    例:「〇日頃までにご状況を共有いただけると助かります」

 

 

 

■ まとめ|進捗状況の確認・報告は“伝え方”が9割

 

 

「進捗状況」の確認や報告は、ビジネスに欠かせないコミュニケーション。

でも、その言い回し一つで、相手の感じ方や関係性は大きく変わります。

 

この記事では、以下のポイントをお伝えしました:

  • 「進捗状況」の意味や使い分け
  • 会話・メールでの丁寧な確認・報告の例文
  • 圧を与えない聞き方と、安心感を与える言い換え表現
  • 進捗を伝える際の注意点と、よくあるNG表現
  • ツールやキャラクター活用で“気まずさ”を軽減する方法

 

丁寧で配慮のある表現は、相手との信頼関係を築くうえでとても重要です。

 

そして、伝え方の工夫と合わせて、進捗の“見える化”も活用することで、さらにスムーズなやりとりが可能になります。

 

 

 

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