「マイルストーン」とは?【2025年】意味・使い方・設定方法を初心者向けにやさしく解説

最終更新日: 2025.06.30

 

 

「マイルストーンって、聞いたことはあるけど、実はよくわかっていない…」

 

そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか?

 

ビジネスの現場では、「マイルストーンを置く」「マイルストーンを達成する」など、当たり前のように使われる言葉ですが、スケジュールやタスク、KPI(重要業績評価指標)などと混同してしまうこともしばしば。

 

特に中小企業で初めてプロジェクト管理に取り組む方や、部署間の連携が多い業務を担当する方にとっては、「マイルストーンって何?どうやって使えばいいの?」という疑問がつきものです。

 

本記事では、そんなマイルストーンの基本的な意味から、似た言葉との違い、具体的な使い方や設定方法まで、やさしく丁寧に解説します。

 

この記事を読めば、「マイルストーンってこういうことだったのか!」と納得でき、明日からの業務にすぐに活かせるようになります。

 

 

 

■ マイルストーンとは?ビジネスにおける意味と役割

 

 

「マイルストーン」の基本的な定義


「マイルストーン(milestone)」とは、本来は「道しるべ」「里程標(りていひょう)」という意味の英単語で、道中に設けられた距離を示す標識のことです。

ビジネスやプロジェクト管理の文脈では、「プロジェクトの中間地点」「重要な節目」を指します。たとえば「開発フェーズ完了」「サービスのローンチ」「納品」など、プロジェクトの進行を測るための通過点がマイルストーンにあたります。

 

つまりマイルストーンは、「プロジェクトがどこまで進んでいるか」を見える化するための“中間ゴール”とも言える存在です。

 

 

マイルストーンを日本語に言い換えると?


日本語で言い換えると、「節目」「中間目標」「進捗の区切り」などが近い表現になります。ただし、単なる「目標」と違って、マイルストーンはプロジェクト全体の中で「いつまでに・何を完了させるか」という明確な基準を持っています。

 

たとえば「7月末までに試作品を完成させる」といった具体的な日付と成果が定義されているものが、マイルストーンとして機能します。

 

 

目標やKPIとの違いとは?


  • 目標(ゴール):最終的に達成したい成果(例:新製品を全国展開する)
  • KPI(重要業績評価指標):目標達成のための数値的な指標(例:初月の販売数1,000個)
  • マイルストーン:その過程での節目やチェックポイント(例:6月に試作品完成、7月に広告準備完了)

つまり、マイルストーンは「プロジェクトが順調に進んでいるか」を確認するための節目であり、KPIや目標を達成するための途中経過として非常に重要です。

 

 

 

■ マイルストーンが必要な理由とメリット

 

 

1. プロジェクトの進捗を見える化できる


マイルストーンを設定することで、プロジェクトがどこまで進んでいるのかが一目でわかるようになります。進捗が数値だけではなく、具体的な「出来事」や「完了した成果物」として整理されるため、関係者全員の認識をそろえやすくなります。

 

 

たとえば、「○月○日にアンケート完成」「△月△日に顧客レビュー完了」など、進捗を測る明確なポイントがあると、次にやるべきことも自然と明らかになります。

 

 

2. 中間目標でチームのモチベーション維持


長期プロジェクトでは、ゴールが遠くてモチベーションが下がってしまうこともあります。そんなとき、マイルストーンがあると「ここまで進んだ!」という小さな達成感が得られ、チームの士気が高まります。

 

特に中小企業では、少人数で複数の業務を兼任していることが多いため、こうした中間達成の積み重ねが、仕事への前向きな姿勢につながります。

 

 

3. 関係者との認識をそろえる効果


マイルストーンは、社内外の関係者と「進捗の区切り」を共有する役割も果たします。クライアントとのミーティングや社内報告の際にも、マイルストーンを基準に話を進めれば、食い違いや認識のズレが減ります。

 

たとえば、「○月末に試作品提出」と共有しておけば、それに向けてのタスク配分やスケジュール調整もスムーズに進めることができます。

 

 

 

■ マイルストーンの具体的な使い方・例文

 

 

マイルストーンは、業種や業務内容にかかわらず、さまざまなビジネスシーンで活用されています。ここでは代表的な例をいくつか紹介します。

 

 

ソフトウェア開発の場合


例:新規アプリ開発プロジェクトのマイルストーン

  • 4月1日:要件定義完了
  • 5月15日:設計書レビュー完了
  • 6月30日:ベータ版リリース
  • 8月10日:正式版リリース

 

このように、開発工程の節目ごとにマイルストーンを設定することで、プロジェクト全体の流れを見渡しやすくなります。開発チーム内の進捗確認はもちろん、ステークホルダーへの報告資料としても使えます。

 

 

マーケティングやWeb制作の場合


例:キャンペーンLP(ランディングページ)制作プロジェクト

  • 6月1日:構成案完成
  • 6月10日:デザイン初稿提出
  • 6月20日:クライアント確認完了
  • 6月30日:サイト公開

 

複数の部署や外注先が関わるプロジェクトでは、マイルストーンが“連携のタイミング”として機能します。特にWeb制作は納期がタイトなことも多く、節目を明確にしておくことで「いつまでに、誰が、何を完了させるか」がブレにくくなります。

 

 

社内プロジェクトの例


例:新入社員向けのオンボーディングプログラム

  • 4月3日:オリエンテーション実施
  • 4月10日:OJTスタート
  • 5月1日:業務レビュー
  • 6月30日:配属部門確定

 

社内イベントや制度運用でも、マイルストーンは活用できます。進捗を見える化することで、関係部署との連携もスムーズになりますし、フォローアップのタイミングを見逃すことも減ります。

 

 

 

■ マイルストーンの設定方法とポイント 

 

 

設定の流れとステップ


マイルストーンは、以下のステップで設定するとスムーズです。

 

  1. プロジェクト全体のゴールを明確にする
    例:「10月末に製品をリリースする」
  2. 必要なタスクと工程を洗い出す
    例:「市場調査」「開発」「テスト」「広報準備」など
  3. タスクのまとまりごとに節目を決める
    例:「開発完了」「テスト完了」など
  4. マイルストーンに日付を設定する
    具体的な期日を決めて、全員が共通認識を持てるようにします

 

このように、「ゴールから逆算して節目を決める」発想がポイントです。

 

 

注意すべきポイント


マイルストーンを効果的に使うには、いくつかの注意点があります。

  • 設定しすぎない
    マイルストーンが多すぎると、管理が複雑になります。本当に重要な節目だけに絞りましょう。
  • タスクとは分けて考える
    タスクは作業単位、マイルストーンは成果物の達成ポイント。混同すると全体像が見えづらくなります。
  • 全員がわかる言葉で書く
    関係者にとって意味が通じる内容・表現で設定することが重要です。

 

 

ガントチャートとの関係


マイルストーンを視覚的に管理するのに便利なのが「ガントチャート」です。ガントチャートとは、横軸に時間、縦軸にタスクや工程を並べた図表のことで、プロジェクトの進捗が一目でわかる形式です。

この中にマイルストーンを記載すれば、「いつ・どの段階で何を達成するのか」が明確になります。

 

プロジェクト管理ツール『シェアガント』

 

 

 

■ マイルストーン管理におすすめのツールとその活用法

 

 

無料テンプレート vs ITツールの使い分け


マイルストーンの管理方法としては、大きく分けて次の2つがあります。

  • Excelなどのテンプレートで管理する方法
    → 小規模なプロジェクトやチーム人数が少ない場合に適しています
    → 自由度は高いものの、更新や共有の手間がかかるのが難点です
  • 専用のITツールで管理する方法
    → プロジェクト規模が中〜大程度、チーム内での情報共有が多い場合に有効
    → 自動でガントチャートを生成したり、進捗を可視化できたりと、効率的な管理が可能です

 

無料テンプレートに関連する記事はこちら:

『Excel(エクセル)でガントチャートを作るのは大変?【2025年】無料テンプレートや注意点まとめ』

『業務の見える化とは?【2025年】エクセルテンプレ&無料ツールで始める方法を解説』

 

 

心理的安全性を守る管理ツール「シェアガント」の活用方法


「ITツールは便利そうだけど、操作が難しそうで不安…」という方におすすめしたいのが、シェアガントです。

シェアガントは、中小企業やITが苦手な方でも直感的に使えるプロジェクト管理ツールで、マイルストーンの管理にもぴったりです。

 

 

たとえば、

  • AIガントチャート機能を使えば、プロジェクト名とキーワードを入力するだけでガントチャートを自動作成。
  • 変更もドラッグ&ドロップで簡単にできるので、スケジュール変更にも柔軟に対応。
  • 「タスクの締切が迫っているよ」といったネガティブな連絡はキャラクターが代弁してくれるので、心理的負担を減らせます。

 

プロジェクトの進行が遅れても、誰かを責めるのではなく、自然に状況共有と修正ができる──そんな「心理的安全性」を守る環境作りを、シェアガントはサポートします。

 

 

 

■ まとめ:マイルストーンを正しく使って、仕事をもっとスムーズに

 

 

「マイルストーン」とは、プロジェクトの中で設定する“重要な節目”のこと。単なるスケジュールやタスクとは異なり、進捗管理や関係者との認識合わせに欠かせない存在です。

 

この記事では、マイルストーンの意味・使い方・設定方法について、初心者の方にもわかりやすく解説してきました。

  • マイルストーンは中間目標として、進捗の見える化に役立つ
  • 適切に設定すれば、チームのモチベーション維持やリスク軽減にもつながる
  • Excelやテンプレートでも管理可能だが、ツールの活用で効率アップ

 

プロジェクトがうまくいくかどうかは、最初の「計画」と、途中での「確認」にかかっています。マイルストーンを上手に使えば、プロジェクトはもっと楽に、そしてチームみんなが安心して取り組めるものになります。

 

あなたの現場でも、今日から「マイルストーン」を意識してみませんか?

 

 

 

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